柞刈湯葉の『横浜駅SF』が爆笑すぎる

ディストピア

すごいSF小説に久しぶりに出会ったので紹介します。

その名も横浜駅SF。
柞刈湯葉さんが作者です。

横浜駅SFってなに?あらすじ紹介

横浜駅SFは、日常系のSFなのかと思わせておいて、不意討ち的にとんでもないスケールのディストピアをぶっこんできます。

そもそも、横浜駅の設定自体がぶっ飛んでいます。
横浜駅は、無限に増殖を続ける巨大構造体であり、数百年をかけて本州をほぼすべて覆い尽くしているのですから(笑)大半の人類は、エキナカと呼ばれる横浜駅内部で暮らしています。横浜駅内部にいる人々は、Suicaという認証端末を体内に持ち、それを持たないものや違法行為で不正と判断されたものは駅の外へ追放されるところがディストピアっぽいですね。

しかも、横浜駅の侵攻を止めるため、九州と北海道のJR組織が戦っているという状況設定が、また、熱い!!

主人公は三島ヒロトという青年で、かれは古代の階層から発掘された18切符を手にし、エキナカへと旅立つことになります。
ヒロトの目的は、人類解放を目論むキセル同盟(笑)のリーダーを助けること、『そこにすべての答えがある』と言われる42番出口を目指すことです(笑)

いかがですか。
鉄道好きや駅好き、横浜駅を普段使う人にはたまらない設定ですよね(笑)

横浜駅SFは設定だけでなくビジュアル描写も圧倒的

横浜駅SFは、ただの横浜駅のパロディではなくSF小道具やビジュアル描写も圧倒的です。

たとえば、横浜駅の侵攻を食い止める構造遺伝界キャンセラーや金属ならなんでも発射できる電気ポンプ銃など。
SF小道具がおいしいだけでなく、コンクリートで覆われた白富士から山肌に沿うかたちで頂上まで伸びる黒色のエスカレーター群によって黒富士へと変わる未来の富士山など、かなり圧倒的なビジュアルを見せてくれます。

このように横浜駅SFは小道具やビジュアル描写も圧倒的であり、アニメ化、あるいは映画化される可能性が高いSF小説だと強く思っている次第です。
いや、むしろ、この小説を映像化したものがすごく見たい!だれか、映像化してくれないものでしょうか。

横浜駅SFの口コミ評価感想

ちなみに横浜駅SFの売れ行きはかなり好調のようですでに重版が決定しています。
横浜で爆売れしている小説になっているのだとか。

【横浜駅SFの評価】
・第一回書店員ビブリオバトルで準チャンプ
・日本経済新聞書評 朝刊 – ベストセラー2位


出典:http://www.businessbooks.jp/nikkei_info201702/05-4

横浜駅SFは漫画化もしている


出典:https://web-ace.jp/youngaceup/contents/1000031/

横浜駅SFは漫画化もしています。
無料で読むことができるので、ぜひ、読んでみてくださいね。

横浜駅SFはカクヨムなら無料で読める!

横浜駅SFはカクヨムなら無料で読むことができます。
これだけのとてつもないSF小説が、なんと無料で読めるというのはうれしい限り。

こういったものが無料で読めるって、なんだか不思議な時代ですね。
と、本を買うときは必ず貨幣を支払っていたぼくは思います。

カクヨムの公式ホームページはこちら
https://kakuyomu.jp/

ただ、WEBで無料で読めるものの、書籍版はそこから7万字が書き下ろしされています。また、田中達之先生の絵が入っている、という特典もあります。
なので、紙の書籍(あるいはkindle)を手に取って読みたい、という人は↓もおすすめです。

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