悲観主義者がディストピア映画のおすすめ・感想を挙げていく

ディストピア

このコーナーでは、悲観主義者のぼくが、おすすめのディストピア映画を紹介していきます。

『2+2=5である』

これは、小説家ジョージ・オーウェルのディストピア小説『1984年』の言葉です。
この言葉は結構有名で、レディオヘッドも『1984年』に影響を受けて2+2=5という名曲をつくっています。

実は、ぼくたちは、いま、映画に出てくるディストピアのなかで生きているって知ってましたか。
ぼくたちは、科学が発展していくことでディストピアの反対であるユートピアが実現されると思っていましたが、逆に生きる苦しみが増していったように思えます。

個人の尊厳は踏みにじられ、未だ、多くの苦役から人は解放されず囚われたままです。
インターネットの発達によって、情報は溢れましたが、それらの情報の中身は操作され、本当に有益で価値のある情報は、一部の特権階級が握っている状態にあります。

巷には、フェイク・ニュースに罵詈雑言が溢れ、ぼくたちは、未だ、奴隷のままでいるのです。

世界は、未だ、ひどいままで、ディストピア映画さながらであることを、あえて、ディストピア映画を観ることで再認識すると共に、現状を乗り越えるための糧として頂けたら幸いです。

おすすめのディストピア映画

レディ・プレイヤー1

レディ・プレイヤー1は今一番注目しているディストピア映画です。
あのスティーヴン・スピルバーグが監督するSF超オタク大作!
ガンダムにメカゴジラ、アイアン・ジャイアント、デロリアンにバットモービル、フレディ、チャッキー、そしてジェイソン!
AKIRA、ストリートファイター2、シャイニングとキングコング!!

80年代のポップアイコンたちが勢ぞろいするこのレディ・プレイヤー1は、同時に、VRというメディアを通して、現代社会のあらゆる問題を先送りにしてしまった未来のディストピアを描いているのです。
2018年マストで観て欲しい映画の一つですね!!

1984

ディストピア好きの中では知らない人はいないだろうジョージ・オーウェルの1984年を、この小説が発表された7年後に映画化したものです。

個人的にいま一番リメイクして欲しい映画の一つ。
こちらの1984は、物語をほとんど省略することなく上手くまとめています。
残念ながら、SF好きがときめかずにはいられない二重思考やプロールなどの単語の説明は映画内ではされず、過去改編の恐怖も強調されてないです。

しかし、1984は、第二次世界大戦の生々しい傷痕が残るロンドンで撮影されたため、ジョージ・オーウェルの作品の雰囲気に近い。
ディストピア好き必見の映画ですね。
これを見ずにディストピアは語れないと思います(笑)

1984が視聴できるサービス
TSUTAYA DISCAS/TSUTAYA TV

猿の惑星シリーズ

映画史のなかで、もっとも、人類を痛烈かつ辛辣に批判したディストピア映画といったら、猿の惑星をおいて他にないと思います!
特に見て欲しいのは、猿の惑星シリーズの第一作『猿の惑星(1968年)』です。

第一作『猿の惑星』の衝撃的なラストは、少年時代のぼくの心に深い傷跡を残しました。(いい意味で)
猿の惑星は、とても人気があるシリーズで、オリジナル・シリーズ全5作、リブート・シリーズ全3作の合計8作が出ていますが、やっぱり、一押しなのは第一作です。

つくられてから50年以上たっているのに、その衝撃はまったく色あせていません。
むしろ、より、あのエンディングをリアルに感じてしまうかもしれないですね。

2018年4月の時点で、猿の惑星は以下の動画配信サービスで視聴可能なので興味がある人は見てみてください。

猿の惑星(1968年)や猿の惑星シリーズが視聴できるサービスが視聴できるサービス
TSUTAYA DISCAS/TSUTAYA TV
Amazonプライム
dTV

ハーモニー(2016)

虐殺器官と同じく伊藤計劃さんの作品のアニメ映画化したものです。
ハーモニーは、虐殺器官の世界の延長上の未来が描かれた作品。虐殺器官の世界のその先にあるものが見たい人には非常におすすめです。

ハーモニーでは、人々の体内に健康状態を監視する分子機械が注入された世界の話です。
この分子機械のおかげで、そこは病気がほとんどなく、肉体的にも精神的にも幸福なユートピアであるはずなのですが……。
ある日、そんな世界で六千人という大量の人間が一斉自殺する事件が起こります。
また、社会が!人々の健康を維持しようとするのは、人それぞれの体が、一人ひとりの所有物ではなく、社会全体にとって有用なリソースだったからなのです。

ハーモニーが視聴できるサービス
TSUTAYA DISCAS/TSUTAYA TV

バトル・ロワイアル

中学生同士の殺し合いが話題になった問題作ですが、実はこの映画もディストピアものです。

そもそも、中学生が孤島に閉じ込められて殺し合うという設定自体、ディストピア的な世界観でないと成立しませんよね。

深作欣二監督の遺作であり問題作中の問題作。
一見の価値ありです。

バトル・ロワイアルが視聴できるサービス
TSUTAYA DISCAS/TSUTAYA TV
Hulu

THX-1138

THX-1138は、なんとスター・ウォーズのジョージ・ルーカス監督が描くディストピア。

THX-1138は、主人公の名前。
感情抑制剤を飲み、飾りのない服を着た坊主頭(女性も!)が、白い都市のなにもない部屋で暮らしています。
この世界では、人はただ働き、消費して社会を支えるだけの存在に過ぎません。
とはいえ、ジョージ・ルーカスが監督しているだけあって、話自体は起承転結、見せ場もあって明快で分かりやすいです。

でも、ジョージ・ルーカスってこういう映画も撮るのって意外かも。ルーカスのディストピアご見たい人におすすめな映画です。

未来世紀ブラジル

ディストピアといえば、テリー・ギリアム監督の未来世紀ブラジルを外すわけにはいきません。

未来世紀ブラジルの世界観は、国民情報が
徹底的に管理された二十世紀の世界です。
テリー・ギリアム監督が表現する未来像は、アナログかつレトロではあるものの、間違った情報が独り歩きすることで人生が破壊される社会の恐怖は、インターネットが発達した現在こそ身近に感じさせます。

テリー・ギリアム監督の先見性を感じるカルトな一作です。

見るとスカッとするディストピア映画の傑作

マッドマックス・シリーズ

ご存知、素晴らしきマッドマックスシリーズ。このシリーズにはハズレがありません。
スカッとするディストピア映画が見たいなら、まずは、マッドマックスシリーズだと思います。
マッドマックスシリーズは、

・マッドマックス
・マッドマックス2
・マッドマックス/サンダードーム

について、こちらにイッキ見にうってつけな動画配信サービスを紹介しておきます。

マッドマックス・シリーズが視聴できる動画配信サービス

ディストピア映画はいまや一つのジャンル

ここでは、ぼくなりにディストピア映画について語ってみたいと思います。
ディストピア映画というのは、いまや、一つのジャンルです。
ゾンビ映画、恋愛映画、アクション映画。モンスター映画、そして、ディストピア映画。

ドナルド・トランプが大統領となって、ディストピア小説が売れ始めるという現象もおき、ディストピアという言葉について注目し始めた人もいるのではないでしょうか。

個人の自由が奪われ、人はいまだに、苦しみ悩み続ける世界のまま。
一部の人間が富を独占し、格差は広がっていく一方です。

価値のある情報は隠蔽され、本当に有益な情報は一般の人間には隠されたまま、ぼくたちはネットで挙げられるあまりに内容のないLINEニュースだとかYahooニュースの芸能ネタに盛り上がる日々を送っています。

そんな中で、自分たちが未だ奴隷である。
ぼくたちは、一部の支配者たちに搾取されている。

ディストピア映画は、そんなぼくたちが未だ奴隷である状況に気付かせてくれるのです。

一刻も早く映像化が求められるディストピア小説・漫画

ここからは、まだ映像化されていないけれど、とても面白くて、一刻も早く映像化してほしいディストピア小説・漫画を紹介します。

横浜駅SF

横浜駅SFは、かなりぶっ飛んだ設定のSF。

改築工事を繰り返す横浜駅が、ついに自己増殖を開始します!
それから数百年の間、JR北日本・JR福岡の2社が独自技術で防衛戦を続けるが、日本は本州の99%が横浜駅化してしまいました。

体内に埋め込まれたSuikaで、人間が管理されるエキナカ社会というディストピア。
外側で暮らす青年ヒロトは、ある男から『18きっぷ』と使命を託されます。
はたして、横浜駅には何があるのでしょうか。
ヒロトの、人類の未来を懸けた、横浜駅構内5日間、400キロの旅が始まります。

もっと詳しく知りたい人は、こちらの記事も読んでみてください。
https://www.nosuke-movie.com/yokohamaekisf/

コメント

  1. Cialisonline より:

    しかし、ジョージ・ソロスがバックに いるヒラリーよりも、はるかに、今の トランプ大統領は良いと思いますよ。 ソロスが世界各地で、オレンジ革命だの チューリップ革命だのと、色の革命を 支援してきた中で、数年前、日本の 左翼どもが、反原発デモにかこつけて、 アジサイ革命を計画していたことは 記憶にあると思いますが、ソロスには、 昔、日本赤軍にも資金を提供して いるという噂がありましたからね、 どこまで本当か分かりませんが。 ただ、反原発デモに、赤軍派の 残党やら中核派の闘士などの 左翼テロリストが関わっている 事実や、その反原発デモ人脈が、 ソロスの色の革命の真似をして、 アジサイ革命をしようとしていた ことは、気を付けるべきでしょうね。 cialis online

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